ここ数年、世界的に抹茶ブームが起きています。
カフェの抹茶ラテ、スイーツ、アイス、海外の抹茶専門店、そしてSNSでの拡散。まさにブームです。
もはや抹茶は「日本人だけが飲む伝統のお茶」ではなく、世界中の人が楽しむグローバルな飲み物になりつつあります。
実際、日本茶の輸出は大きく伸びています。日本茶輸出促進協議会によると、2026年4月期の日本茶輸出額は86.8億円で前年比84.4%増、特に抹茶を含む粉末状の緑茶の輸出額が大きく伸びています。
しかし、この抹茶ブームの中で注目されているのが、中国産抹茶の存在感です。

■抹茶ブームは日本にとって大きなチャンス
日本にとって、抹茶ブームは大きなチャンスです。
国内のお茶需要が減っている中で、海外では抹茶の需要が伸びています。日本産抹茶は「高品質」「伝統」「茶道文化」「日本らしさ」と結びつきやすく、価格競争ではなくブランド価値で勝負できる商品です。
財務相大阪税関の資料でも、粉末状の緑茶の輸出単価は2019年の1㎏あたり4,255円から、2025年1月~10月には7,515円へ上昇しており、抹茶ブームによる需要増と在庫不足が背景にあるとされています。
つまり、抹茶は単なる農産物ではなく、日本文化を世界に届ける商品になっているのです。

■しかし日本産だけでは需要に追い付かない
一方で、問題もあります。
世界中で抹茶需要が伸びる中、日本の供給が追いついていません。
抹茶の原料となる碾茶は、普通の茶葉とは栽培方法も加工方法も異なります。茶畑を日光から遮る被覆栽培、専用の加工設備、粉末にする工程など、簡単に生産量を増やせるものではありません。
参議院の調査資料でも、抹茶需要ににほんからの供給が追いついておらず、生産基盤の弱体化、品種転換、生産性向上、加工施設整備の遅れが課題だと指摘されています。
さらに、ロイター通信は2025年、日本の抹茶生産が猛暑の影響を受け、京都地域の碾茶収穫が減少し、価格も大きく上昇していると報じています。
ここで出てくるのが、中国産抹茶です。

■中国産抹茶は”安かろう悪かろう”だけでは語れない
日本では「中国産抹茶」と聞くと、どうしても否定的に見る人もいます。
もちろん、日本産抹茶には長い歴史と技術、茶道文化があります。宇治抹茶、西尾抹茶、静岡や鹿児島のお茶など、日本各地には素晴らしい産地があります。
ただ、だからといって中国産を単純に「偽物」「粗悪品」と決めつけるのは危険です。
中国はお茶の歴史が非常に長い国です。そもそも茶文化は中国から日本へ伝わり、日本で独自に発展していきました。今の日本の抹茶文化は日本で磨かれたものですが、その源流には中国の茶文化がります。
そして現在、中国も世界的な抹茶需要を見て、生産技術を高めています。大量生産、価格競争、加工食品向けの抹茶原料という分野では、中国産抹茶が存在感を増す可能性があります。
日本茶輸出促進協議会も、日本産原料不足や価格改定により、他国産への切り替えの流れが出ていると説明しています。
日本茶輸出促進協議会も、日本産原料不足や価格改定により、他国産への切り替えの流れが出ていると説明しています。
つまり、中国産抹茶の台頭は、単なる脅威ではなく、世界市場がそれだけ抹茶を求めている証拠でもあります。

■日本は中国産抹茶とどう向き合うべきか
では、日本はどう向き合うべきでしょうか。
私は、単純な価格競争に入るべきではないと思います。
中国産抹茶が大量生産と価格で強くなっていくなら、日本産抹茶は「安さ」ではなく、次の価値を磨くべきです。
まずは、品質。
次に、産地の物語。
そして、茶道や和菓子、日本の空間文化と結びついた体験価値です。
抹茶ラテや抹茶スイーツの原料として使うなら、価格の安い海外産抹茶が選ばれる場面もあるでしょう。
しかし、茶室で一服を点てる体験、和菓子と一緒に味わう時間、日本文化としての抹茶体験は、簡単には真似できません。
日本産抹茶は「粉」だけで売るのではなく、文化・体験・人との交流と一緒に届けるべきです。

■抹茶をきっかけに、中国をもっと知る
ここで大切なのは、中国産抹茶を見て「中国に負ける」と考えるだけではなく、
「なぜ中国はここまで伸びているのか?」
「中国の若者は抹茶をどう楽しんでいるのか?」
「日本文化は中国でどう受け止められているのか?」
と考えることだと思います。
日本と中国は、政治的には難しい問題もあります。
でも、食文化で見ると、意外と近いところもあります。
お茶もそうです。
餃子もそうです。
中国から日本へ伝わった文化が、日本で独自に発展し、また世界へ広がっていく。
この流れは、とても面白いものです。
抹茶ブームを「中国産が出てきたから嫌だ」で終わらせるのではなく、
日本と中国の文化が世界でどう広がっているのかを知るきっかけにした方が、ずっと前向きです。

■抹茶ブームの先にある日中交流
抹茶ブームは、日本にとって大きなチャンスです。
同時に、中国産抹茶の躍進は、日本にとって無視できない現実でもあります。
しかし、私はこれを「日本対中国」の対立だけで見る必要はないと思います。
日本には日本の強みがあります。
中国には中国の勢いがあります。
大切なのは、お互いを知らないまま批判することではなく、実際に会って、話して、文化を知ることです。
抹茶も餃子も、もともとは人と人をつなぐ食文化です。
東京で中国からの留学生や、日本に興味を持つ中国の方々と交流してみたい方は、ぜひ一度、皮から作る餃子交流会へご参加ください。
餃子を皮から作りながら、中国語や日本語が飛び交う空間で、実際に中国の若者たちと話してみる。
ニュースやSNSだけでは見えない、リアルな中国が見えてくるかもしれません。
抹茶ブームをきっかけに、
中国を少し知る。
日本文化をもう一度見直す。
そして、皮から餃子を一緒に作りながら交流する。
そんな日中文化の入口として、皮から作る餃子交流会をおすすめします。
今後の皮から作る餃子交流会の開催日程と詳細はこちらから:

皆様のご参加をお待ちしております。
~欢迎热烈大家的参加~
※マルチ商法や宗教、その他投資などの勧誘目的での参加はお断りしています。
※キッチンスタジオでは防犯カメラが作動しています。


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