今僕が伝えたいこと、、、~日中交流はチャンスでしかない~②

皮から作る餃子交流会の運営に関して

前回のブログで、中国が香港の独立を認める事は決してないと書きました。

今回は、その理由をお伝えしたいと思います。下記の風刺画をみてください。

西欧諸国、そして日本が中国を分割している、風刺画です。

122年前、日清戦争後の1898年、英仏露独日の帝国主義諸国は、租借地の獲得や鉄道敷設権・鉱山採掘権などの利権という形態で中国の国土を分割支配していった。

これが歴史的な一つの事実です。奪った側の帝国主義諸国は、そんな昔のこと、まったく覚えていないと思うんですよ。でも、奪われた側は、今現在この事実を確実に覚えている訳です。それが、実際に今でも、反日教育という形で、ドラマや映画化され、放映されている訳です。

話を香港の話に戻します。私たち日本人は、安易に香港独立を支持する!とか簡単に言いますが、中国にとって事はそう単純では、ない。

*何度も書きますが、香港に住む、香港の人たちには、同情します。国際情勢に巻き込まれている訳ですから。

仮に、香港が独立したとしましょう(そんなことは、できないのですが)。では、次は、台湾ですか?(これも、中国は絶対に阻止しますが)。次は、ウィグルですか?チベットですか?ここまで来ると、次は上海、広州、雲南省と、もう収拾がつかない訳です。

中国政府は、12億人以上の国民を一つにまとめないといけない訳です。これ、なんでまとめないといけないのかは、漫画キングダムを読んで下さい。

2241年前、紀元前221年に、中国史上初めて全ての国の統一を成し遂げ、自身に皇帝の称号を与えたのが、秦の始皇帝なわけです。それまで、中国国内での争いは絶えず、常に血が流れていた訳です。でも、統一されたことで、国として発展していくのですが、、、。

清の時代になり、国としてまた混乱した隙に、日本や西欧列強にやられてしまったわけです。

で、今、現代の中国が恐れていることは、この中国統一が崩れてしまうこと。これを阻止するためにも、香港の独立なんてありえない訳です。仮に、香港、台湾、チベット、ウィグルとどんどん独立していった先に、国内の混乱が生じてしまったその時、アメリカや西欧諸国、日本も含め、中国を助けるのでしょうか?そんなことはない訳です。

つまり、香港含め、中国が混乱して国力が下がってくれた方が得をする勢力がいる訳です。その勢力からしたら、日本の世論ももちろん誘導しますよね。それが、今ニュースで流れていることです。これ、中国側からしたら、「いやいや、内政干渉やめろ!また国が混乱した日には、侵略してきて、領土奪うつもりだろ!」って、歴史的にみたら、そう思いますよね。

大昔の話しをされても、ピンとこないかもしれないので、別の視点から。「アラブの春」って、聞き覚え、ありますよね。

*アラブの春:2010年末から11年にかけて、北アフリカ、中東諸国で起こった一連の民主化運動。エジプト、リビア、イエメンなどの独裁政権が倒された。

これらが、報道されていた時って、これで独裁政権が終焉し、民主化の波が中東諸国に広まって、人々は幸せに暮らすようになるでしょう的な報道だった訳です。

だがしかし、実際どうなったかったていうと、、、、

これらのアラブ諸国で始まった民主化の動きは、順調には進まなかった。むしろ独裁政権が退いたことによって、それによって押さえられていた部族対立や宗教対立が息を吹き返してしまい、治安の悪化がいわゆるイスラーム過激派の暴力の横行を許してしまうと言う傾向が出てきた。中にはエジプトのように軍事政権が復活してしまうところも出ている。またシリアやイエメンのように内乱がさらに深刻になっているケースもある。
と、この様に、独裁政権が倒されて、民主化の波が広がれば、その地域に住んでいる人たちはハッピーって、そう簡単にはならない訳です。
この9年前の出来事、「アラブの春」の一連の流れを知っていれば、安易に今の中国に対して、香港独立だの、台湾独立だの、民主的な政権をって、言えないと思うんですよ。
あ、中国なんて崩壊してしまえばいい!そこに住んでいる12億人の人なんてどーでもいい、内紛で死のうが血を流そうが、どうなろうが、自分の利益にさえなればいいって思想の方にとっては、それでいいと思うんですけどね。
でも、中国側からみたら、とんでもない話しってことになりますよね。
これが、中国が香港独立を絶対に認めない、中国なりの理由だと私は考えています。
中国の中国による統一、そして覇権主義はこれからも拡張していくでしょう。そして、それを叩き潰したい欧米諸国と。
で、中国が悪で、アメリカや西欧諸国、日本が自由ですばらしい国だって思っている人も多いと思うのですが、それも違うと思いますよ。
「スノーデン」って名前、聞いたことないですか?
エドワード・ジョセフ・スノーデン(Edward Joseph Snowden)。
2013年6月、元アメリカ国家安全保障局職員のスノーデンは、アメリカが世界中の通信データを傍受し、「監視」しているという驚愕の実態を暴露した。そして、彼、ロシアへ亡命した訳ですが。
あれ?自由の国、アメリカは、傍受も監視も自由にやりたい放題なんすね。そんな国が、どの面下げて、中国の監視社会を批判できるんだって話し。
あれ?何故に日本では、中国政府の国民へのプライバシー侵害に関してはこれほどまでに報道され、批判するのに、アメリカ政府による全世界への傍受・監視に関しては批判しないのかなぁ。不思議なぁ。。。まぁ、つまり、日本での世論は、誘導されてるってことです。
次に、日本って国は、本当に自由で、法に守られているんでしょうか?
僕はそう思っていません。僕自身にまったく影響力がなく、取るに足らない一市民だから、自由に暮らしていますが、この日本って国においても、あるタブーに触れてしまう、もしくは触れる可能性がある場合、きっと私は何か訳わからない罪で、検察に突然逮捕されるでしょう。
え?日本では、そんなことない?
いやいやいや、2018年11月に、金融商品取引法違反の容疑で、カルロス・ゴーン氏逮捕されてますよね。で、保釈中の2019年12月にレバノンに逃亡してますよね。
ホリエモンこと堀江貴文氏が、レバノンまで行って、一緒にユーチューブで発信してますよね。日本でも、ある日突然、検察に捕まることがあるって。
そのホリエモン自身も、2005年に、突然捕まってますよね。世に言う「ライブドア事件」。
で、ホリエモンもカルロスゴーンも、めっちゃ悪いことしたから捕まったんだって思っている人、多いと思いますけど、どうなんでしょうね?
リクルート事件って、聞いたこと、ないですか。リクルートの創始者、江副浩正氏が贈収賄事件で逮捕された件なんですが。江副氏に関しては、書籍が色々と出版されてまして、私も「江副浩正」って本は一応読了しているんですが。
私自身、政治的信条とか、主張ってなくて、普通に仕事が好きなだけなんです。なので、仕事上の、ビジネスとしての見識を広げるために、日産のカルロスゴーン、ライブドアの堀江貴文、リクルート創始者の江副浩正をチェックしていく中で、彼らがどのような理由で突然検察に逮捕されたのか、逮捕後、数年、数十年の年月、どのような扱いを受けたかを知るにつけ、日本って、そんなに自由で、法に守られた国ではないんだって思うようになっています。
話が香港の件から大きく逸脱していますが、言いたい事は、日本で報道されている内容を鵜呑みにするのではなく、一方的な側面からではなく、複数の側面から物事を見て、ちゃんと考えようって言うのが私の考え。
で、具体的に、香港の人たちに私ができることって、限られていて、中国が香港を飲み込むことは間違いないから、日本にいる私ができることは、香港の独立を応援することではなくて、香港から日本に来てくれた場合、その人たちを歓迎するってだけ。これしかできない。それは、旅行でもいいし、留学でも、就職でもいい。でも、不法に日本に来られても困るから、ちゃんと旅行ならチケットを買って、留学なら学生ビザを取得して、就職ならワーキングビザを取得して、日本に来て欲しい。で、日本で過ごすなら、日本のルールを知り、日本語を学び、日本で友達を作って、お互い尊重しながら過ごしてほしい。まぁ、率直に言うと、移民を受け入れるってこと。この意見は、偉い人がネットでコメントしていたんだけれども、「今の香港に対してできることは、優秀な人材に、日本に来てもらい、東京を世界の金融センターにすること」って。でも、これって、この意見ですら、やっぱり日本ファーストだって思う。だって、困窮する香港の高度人材を、これをチャンスと捉えて、日本に迎えいれて、自国の発展に利用しようとしているだけではないか。本当に香港の人たちへ救いの手を差し伸べるなら、分け隔てなく香港の人たちを日本に迎え入れ、税金を使って教育を施し、優秀な方には働いて納税してもらい、そこから漏れた人たちは、税金で生活を保障するってものでしょう(生活保護)。でも、実際、日本人はそんなことは、しない。何故に外国人を税金で助けるんだって批判が出るから。結局、どの国も自国ファーストな訳。それは、日本も、アメリカも、ロシアも、中国も、イギリスも、韓国も、どの国も同じだと思う。
こういった情勢の中、自分にできる事って何かを考えた時に、私たちは皮から作る餃子交流会の活動に至っています。この活動には、なんの税金も投入されていない訳で。全て参加する方の参加費と、実行責任者の私の個人的な投資によって運営が継続されている訳です。この活動を通じて、多くの日本を訪れる外国人が日本人と交流し、外国人の方にとっては日本との付き合いを深め、日本人には国際的感覚を深めていって欲しい。この活動が広まっていくことは、プラス要因でしかないと考えています。
今回書いた内容は、政治的な内容が多く、怪訝に思われた方もいると思います。
ですが、皮から作る餃子交流会は、何の政治的信条もなく、ただただ、日本に来てくれた外国人と、餃子作りや国際交流に興味のある日本人が、一緒に皮から餃子を作って、相互理解を深めて仲良くしよーってだけの活動です。これは、双方にとってプラスに働き、今後ますます深化していく国際化の波の中で必ず役に立つ事だと信じています。個々人が、排他主義や保護主義を主張されることは自由ですが、歴史を振り返れば、これらの主張が不幸な結果に終わったことは言うまでもないことかと。
*排他主義とは:ほかの集団に対する排他的、敵対的、攻撃的な態度、行動、イデオロギー、政策のこと。
複眼とは、対象をいろいろな見地から見ることです。今回長文で持論を書いた訳ですが、どう考えても、日中交流はチャンスでしかない、これが今僕が伝えたいことです<m(__)m>。

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