中国の監視社会は悪なのか?

餃子交流会に関して

2023年の年末、4年ぶりに中国・北京へ行ってきました。途中上海へも移動し、首都北京と国際都市である上海の二か所を見て回ってきました(2023年12月27日から2024年1月5日の10日間)。

■中国ではいたるところに監視カメラが設置

空港はもちろん、ショッピングセンター内、エスカレーター、電車内、路上、敷地に入る際、いたるところにカメラが設置されていました。その防犯カメラを撮影した私の姿も当然カメラで撮られています。

■監視カメラのお陰で治安はよくなっていた

10年以上前は、中国では鞄を背中に背負っている人は皆無でした。鞄を背負っていると、後ろからスリに財布などのものを盗られてしまうので、道行く人は鞄などは前に持ってきていました。

今の中国ではみんな鞄は背中に背負い、歩きスマホをしていました。

監視カメラによって、物を盗る人は直ぐに捕まってしまうので、治安がよくなっていました。

■犯罪者はみんな捕まってしまった

居住区などに入る際も、顔認証カメラが設置されており、入る人全員がカメラで自動識別されていました。これらの結果、過去に犯罪を犯した逃亡犯に逃げ場はなく、ほとんど捕まってしまったようです。

■中国の監視社会は悪なのか?

日本では、中国での監視社会を批判するニュースであふれています。私自身が中国へ行き、周りの人たちに聞いた限りでは、まったく問題ないとのことでした。むしろ、どこにでも監視カメラがあるお陰で、犯罪が減り良かったと好評価でした。

日本の電車内も、「防犯カメラ」義務化(三大都市園や新幹線で)が進んでいます。

■中国政府による独裁は?

日本では、中国政府による監視・管理社会は恐怖であると伝えています。実際に中国での様子を見てきましたが、恐怖政治に怯える様子はなく、皆たくましく仕事をし、生活していました。が、やはり格差は確実にありました。富める者は富み、貧しい者は貧しかったです。高級外車に乗って豪遊する人もいれば、ボロボロの屋台を引いて、夜中まで働く人もいる訳です。

日本で報道されている内容は、偏向報道と感じます。

中国での監視社会が悪かどうかは、そこに住む人たちが決めます。

本題から外れますが、シンガポールは、別名「明るい北朝鮮」ともいわれています。言論の自由などはなく、言論統制されています。シンガポールの路上で政府批判のデモなどした日には、速攻で逮捕されます。そして、シンガポールには、日本からもエリート層や資産家の一部が、ビジネス環境や安い税金に惹かれて呼び寄せられています。その一方で、単純労働を行う移民は期間限定での受け入れとし、永住は認めていません。必要なくなれば強制的に国外へ退去させられます。

日本では、中国での監視社会は批判するのですが、シンガポールでの言論統制などに関してはまったく批判しません。つまり、日本の今の立ち位置からすると、中国は批判する対象であり、シンガポールは素晴らしい国のようです。

■政治の話しをしなければ問題ない

シンガポールと同じで、中国でも、政治に関わらなければ大抵のことは問題ないと思います。

※もちろん、中国で犯罪を犯す(売春や薬物、窃盗)などをすれば当然捕まります。

中国でとんでもない目に合ったと主張している方々のことをネットでよく確認すると、政治家の汚職を暴露したとか、政治批判を繰り返したなどが見受けられます。これは、どの国や地域でも同じで、その時の権力者に逆らえば痛い目に合います。それは、歴史が証明しています。

■中国の監視社会が悪かどうかは今後わかります

結局のところ、国が栄え、そこに住む人たちが豊かな暮らしを享受できていれば良いわけです。

中国の監視社会が良い方向で機能すれば、治安が良くなり、多くの人が訪れ街に活気が溢れ、栄えます。経済のかじ取りに失敗し、街が衰退し、そこに住む人たちの多くが貧しくなると、その批判の矛先は政府に向かいます。そこから政府がどのように対応するかで、監視社会が良いか悪いか決まります。

シンガポールがよく見えるのは、国家元首のリー一族による国家運営が成功しているからです。

2024年1月、中国の経済はよくないです。不動産価格の下落、若者の失業率、過剰債務問題などを耳にします。そんなに経済のことは良くわかっていないのですが、今後の中国の行方を見守っていければと思います。


 

 

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