中国人の訪日は今後も増加していく

餃子交流会に関して

■処理水の海洋放出によって中国人の訪日はどうなった?

2023年8月24日13時3分、東京電力が、ALPS処理水の海洋放出を開始しました。

この結果、中国では日本産の水産物の輸入を全面停止し、日本の水産業では大きく影響を受けました。

そして、中国から日本に訪日観光する中国人はいないだろうと言われていましたが、結局多くの観光目的の中華人が、日本に訪れてくれました。確かに、キャンセルもあったようですが、日本観光は手堅い人気があったようです。

■中国人の爆買いはもうない?

インターネット上には、コロナ前にあった、中国からの団体旅行客による、爆買いはもうないとの情報が見られますが、実際はどうでしょう?

個人的には、まだ数年は中国人観光客の爆買いはあると感じています。

先日、台湾のお客様が家族で東京に来られたので、案内をしました。銀座でエルメスの鞄(70万円)を買い、夜は人形町の今半ですき焼きや、銀座・吉兆で日本料理を楽しんだ後、何故かドラッグストア巡りをし、ひたすら様々な薬を爆買いされておりました。薬局の免税対応レジには、中華系の外国人による長蛇の列ができていました。

■日本のドラッグストアが人気の理由

中華系の外国人が、日本のドラッグストアで薬を爆買いする理由は、ジャパンブランドがまだ活きているということです。実際に、爆買いをされた台湾の方に聞くと、「日本の薬は信用できるし、安いから、お土産に喜ばれる」とのことでした。

一時、コロナ渦に、日本のパブロンがコロナ感染に効果的との噂が中国で出回り、日本の薬局でパブロンが棚からなくなるほど在留中華人が爆買いし、中国本土に送っていた事があったほどです。

中国本土にも、もちろんパブロンと同じ成分を含んだ薬があるにもかかわらず、日本の薬(パブロン)を買い求める人が多くいることから、まだ数年は、日本メーカーによる、日本ブランドは活きていると考えられます(※2023年10月現在では)。

*ただ、今後は中国メーカーも技術力を上げ、ブランド力を浸透させてきた際は、本当の意味で中国からの爆買いは終焉を迎えると思います。

コロナの影響がなくなり、中国からの本格的な渡航(団体旅行を含む)が再開された際は、また爆買いが再燃するかと思います。

■観光だけでなく日本に定住する中国人が増加していくと予想

中国の人口(14億人)は、日本(1.2億人)の10倍以上。そんな中国が経済成長することで、ジャパン・パッシング(素通り)が起こると見聞きしてきましたが、どうなんでしょうか?

個人的には、中国から日本に留学や仕事で来日し、定住する人数は増えると予想しています。

中国の人口は日本の10倍以上。これつまり、中国国内での競争も、日本の10倍な訳です。そして、中国は言わずと知れた「縁故主義」(※物事の正しさよりも、地縁・血縁などの縁がある縁故者のほうを優先すること)。生まれた場所や、周囲の人脈の有無によって格差は広がります。

こんな中国でも、「縁故主義」が関係ないものがあります。それが、「高考」と呼ばれる大学受験です。この中国全土で一斉に行われる試験の点数によって、通うことができる大学が決まります。

名門大学に進学することができれば、卒業後、良い仕事に就ける確率が上がります。この大学受験での試験内容はフェアなので、中国では、小さい時からこの大学受験に向けて熾烈な勉強生活がスタートします。再度書きますが、中国は日本と比べて競争も10倍です。当然、受験競争に勝てなかった方も多数出てしまいます。周囲に人脈があれば問題ないのですが、縁故もなく、受験でも失敗した人たちはどうするのでしょうか?一流大学以外では、就職も厳しい。そう言った方々は、近くて物価も手ごろな日本を訪れます。これが、私が今後も中国から日本へ定住する中国人が増えると予想している理由です。

■日本はどこまで外国人を受け入れるのか?

日本では、直ぐに移民政策に舵は切れないと予想します。しかし、実際は制度を変更し、移民とは言わずに海外からの労働力を受け入れています。この流れは今後も変わらないと思います。

この様な情勢の中、時流に乗る必要があります。今後も海外からの人材は、日本に入ってきます。日本人だけの村社会(単一民族国家)から、多民族国家に変容を遂げる際、必ず軋轢が生まれます。アメリカやドイツ、各ヨーロッパ諸国をみれば明らかです。

多くの外国人が増えていく中で、中国人の増加率が一番大きいと思います。これは、単純に母数が多く、日本と距離が近く、文化的背景が欧米各国よりも日本の方が近しいからです。

■近しき仲にも礼儀あり

では、今後増えていく外国人(ここでは中華人にフォーカスしています)に対して、どうすれば良いのでしょうか?皮から作る餃子交流会では、「多文化共生」という考え方を支持しています。

多文化共生とは、「国籍や民族などの異なる人々が、互いの文化的ちがいを認め合い、対等な関係を築こうとしながら、地域社会の構成員として共に生きていくこと」です。

外国人旅行者や、定住者が増える事で、地域住民とのトラブルが話題になることがあります。これは、外国人が日本での暮らし方やマナーを知らない為に起こります。そして、日本人側が、率先してそれらを伝えることが出来ていないと思います。これは、日本では言わなくても察するという思想があるためかと思いますが、外国人には、優しい日本語で伝えていかないと、理解してもらえません。

■中国人の訪日は今後も増加していく

皮から作る餃子交流会では、中国人の訪日は今後も増加していくと考えています。そしてこの流れをどう捉えるかは人それぞれだと思います。古き良き昔の日本が失われると嘆くのか、「多文化共生社会」の流れと前向きに捉えていくのか。皮から作る餃子交流会は、前向きに考えていく為に発足した活動となります。

■皮から作る餃子交流会へ参加してみませんか?

長々と持論を書きましたが、難しいことは抜きにして、実際に日本に来てくれた留学生と一緒に、皮から餃子を作りながら交流してみませんか?見えないものに怯えるよりも、実際に体験してみると、案外なんでもなかった事は往々にしてあります。話してみたら、良い人だったってことがありますので。

*悪い人もいるので、そこはお気をつけ下さい。

優しい日本語で、自国のことを外国人に紹介することで、改めて自国のことを考えるきっかけにもなります。皮から作る餃子交流会が、留学生や国際交流、そして皮からの餃子作りに興味のある方々に、交流の機会を提供できていれば幸いです。

今後の皮から作る餃子交流会の開催日程はこちらから:

皆様のご参加をお待ちしております。

~欢迎热烈大家的参加~

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