■坐月子(ズオユエズ)とは?
「坐月子(ズオユエズ)」とは、中国、台湾、韓国で行わる産後ケア文化の事で、産後1ヶ月間、母体を休ませ、栄養のあるものを食べ、薬膳スープを飲み、静養するものです。
産後1ヵ月間、「外に出ない」、「冷たいものを食べない・飲まない」、「髪の毛を洗わない」などがあったようです。今ではそこまではしておらず、家でゆっくりと過ごしているようです。
■中国では月嫂(ユエサオ)を雇用する
月嫂(ユエサオ)とは、出産後1カ月の間、産婦と新生児の世話をする産後専門の家政婦のことです。
24時間体制で産婦の食事作りから、赤ちゃんの世話までします。この間、産婦は基本的に何もせず、しっかりと静養します。
■月子餐(ユエズツァン)とは?
「月子餐(ユエズツァン)」とは、中医学に基づいた薬膳料理で、月嫂(ユエサオ)が産婦のために作ります。産婦は、子宮の収縮を促し、母乳の出をよくするために、1日に5~6回食べるとされています。
■日本と中国での産後ケアに関する考え方の違い
中国では、出産後に産婦を休ませるために、月嫂(ユエサオ)を雇用して24時間体制でお世話をするか、どちらかの両親が一緒に住み込みでお世話をするかになります。
両親がお世話にきてくれない場合、子はひどい親だと責めます。両親が世話をしてくれることが前提となっています。
日本と中国では、出産後のケアに関して、基本的な考えの違いがあります。
- 日本では、親が産後の手伝いをしてくれたら有難い。
- 中国では、親が産後の手伝いをするのは当然。
基本的に、上記の違いがあります。この違いを知っているかいないかで、日中間で余計な争いを避けることができると思います。
私の妻(中国ハルピン出身)が出産する1ヵ月前に、中国ハルピンから義母が来日してくれて、それから半年間一緒に暮らしました。その間、義母が家事育児・料理全般をしてくれたので本当に助かりました。半年後、義母は中国へ帰っていきました。
この半年間と言うと、日本の方々は驚きますが、中国の方々の反応は「まぁそういうものだよね。」と当たり前に受け取ります。
日中間に違いがあれど、出産後の産婦がしっかりと休む期間が必要なことは間違いないので、パートナー、家族を含め、みんなでお母さんと赤ちゃんをお世話していく必要があると思います。
*私自身は、ハルピンから義母がきてくれていたので、出産後の妻と子供の世話をあまりしなかったので、これから一生妻には文句を言われることかと思います。義母が中国に帰ってから、家事育児・料理に対して主体的に取り組み始めました。
■皮から作る餃子交流会で日中交流をしませんか?
日中間では違いがあります。そんな違いを、皮から作る餃子交流会に参加して、留学生と一緒に交流する中で感じてみませんか?
毎回、中国からの留学生と、国際交流や皮からの餃子作りに興味のある方々が一緒に餃子を作りながら国際交流をし、相互理解を深めています。
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