■2021年中国でクリスマス禁止の動き広まる
2年前の2021年、中国河南省などで、「我が国の伝統文化に打撃を与えている」として、学校施設や保護者宛にクリスマスのイベントを禁止する通知が出されたようです。
通知では、クリスマスを「宗教的な色彩を強く帯びた西側の祝日」だとし、関連イベントの開催を禁止と書かれていたとのこと。
■2023年12月、福建省の友人に確認
中国福建省に住む中国の友人に、「中国ではクリスマスは禁止されていますか?」とメッセージを送ったところ、会社のロビーの写真が送られてきました。
中国の会社のロビーに、しっかりとクリスマスツリーは飾られていました。
中国で(2023年12月現在)、クリスマスが完全に禁止という訳ではないようです。
■中華民族の偉大な復興のため
中国政府の意向は分かります。鄧小平の改革開放から、中国は発展し大国となりました。
※改革開放とは:中国を共産主義経済から資本主義経済に転換させること、またその成り立ちを指す。
経済的に豊かになった中国は自信を取り戻し、中国の伝統文化を振興・発展させていきたい訳です。そんな中、宗教的な色彩を強く帯びた西側の祝日である「クリスマスやクリスマスイブ」を祝うことはけしからん、と。
中国政府は、欧米の文化を排除することで、子供に愛国心を持たせ、西欧文化礼賛を止めさせたいのでしょう。
さらに12月26日は中国建国の父である毛沢東の誕生日。西洋の聖誕節(クリスマス)よりも「毛誕節」を中国の聖誕節にしようとする狙いもあると思います。
■中国でクリスマスは祝われています
2023年12月現在では、若者を中心にクリスマス・イブはイルミネーションで飾られた街に出かけ、ディナーを食べているようです。ただ、西洋のイベントであるクリスマスが拡大していき、あまりに盛大に祝われていくと、今後は完全に禁止される可能性はあります。中国政府は、やる時はやります。
そんな中でも、中国に暮らす人々はたくましく生きています。「「上に政策あれば下に対策あり」と言われる所以です。
■日本ではクリスマスは国民的行事
中国と違い、日本ではクリスマスイブとクリスマスは盛大にお祝いされます。12月になると街はクリスマスのイルミネーションで飾られ、クリスマスイブの夜は家でクリスマスケーキを食べ、プレゼントを贈りあいます。
そんな日本ですが、宗教的帰属のキリスト教徒は日本国民全体の1%しかいないようです。
クリスマスを、宗教的な意味合いで祝っている日本人はほぼいないと言ってよいかと思います。きっと中国の若者も、それは同じだと思います。
日本と違い中国は国土も大きく、多民族国家です。その為、一概に比較はできませんが、日本同様、クリスマスくらいはお祝いしてもいいのではないかと思います。
■皮から作る餃子交流会が提唱する「日中友好」とは
中国が、なんでもかんでも西欧礼賛、西欧バンザイを認めないのと同じで、「日中友好」を掲げる皮から作る餃子交流会も、なんでもかんでも中国バンザイってことではないです。
皮から作る餃子交流会が提唱する「日中友好」とは、日本に来てくれた外国人を歓迎しようという意味です。それが、旅行でも留学でも仕事でもなんでもいい。そして、日本に来たからには日本のルールを守って、日本語を覚えて、日本のコミュニティに入ってきて欲しいとわけです。その為には交流って大事ですよねって言うのが「皮から作る餃子交流会」となります。
排他主義や保護主義が何をもたらしたかは、歴史を学べば分かります。
クリスマスやハロウィンなど、様々な異文化や習慣を、日本式にして受け入れてきた日本という国を、多くの方々にも楽しんでもらえれば嬉しい限りです。そんな想いを胸に、毎月「皮から作る餃子交流会」を開催しています。
■今後の皮から作る餃子交流会の開催日時がこちら:
皆様のご参加をお待ちしております。
~欢迎热烈大家的参加~
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